年別アーカイブ: 2013年

国境をまたいだ訴訟における代理人の秘匿特権

Intellectual Property in Common Law and Civil Law日本企業がアメリカで知財訴訟に巻き込まれた場合に、日本の弁護士/弁理士と依頼者の間でなされた意見交換について秘匿特権があるかどうかが問題となります。日本の弁理士にも秘匿特権を認めるアメリカの判決が出ていることからこの問題は解決したと思っている人が多いですが、そ の理解はかなり怪しいので気をつけなければなりません。 続きを読む

ディスカバリーにおけるカットオフデート

デスカバジャージ米国民事訴訟におけるディスカバリー(証拠開示手続)では、カットオフデート(cut-off date)というディスカバリーの終期があり、この期限までにディスカバリーを終了させなければならないことが連邦民事訴訟規則(Federal Rules of Civil Procedure)に定められています。 続きを読む

美味しいカルボナーラの作り方は特許になりますか?

paghetti, alla, Carbonara, by GianMaria Le Mura Chef Executive, on Flickrカルボナーラ (Carbonara) とは、「炭焼人 (Carbonara) が仕事の合間にパスタを作ったら、手に付いた炭の粉が落ちてこんな風になるのではないかという感じの黒コショウをからませたパスタ」(wikipedia)のことだそうで、carbonに由来するってことをこの歳になって知りました。 続きを読む

ボストンマラソン爆弾事件を考える

Yellow ribbon「ボストンマラソン爆弾事件を考える」(音声SNSでVoiceLink™を用いて2013年4月26日22時からライブ放送)

ボストンマラソン爆弾事件の犯人は拘束されましたが、動機はまだ十分に解明されていません。アメリカ社会の若者をテロに駆り立てるものは何か、そして彼らが傾倒する「宗教」とは… 続きを読む

欧州特許庁のPCT国際段階成果物を利用した特許審査ハイウェイ

MotorwayPCT国際段階成果物を利用した日欧間の特許審査ハイウェイ(PCT-PPH)試行プログラム(当該試行プログラムは2014年1月28日に終了)にもとづき、下記(a)-(c)のいずれかの国際段階における成果物のうち、最新に発行されたものを利用して、PCT出願を日本出願に移行するときに特許審査ハイウェイを利用することができます。 続きを読む

ボストンマラソン爆弾事件とオープンソース・ジハード

Boston_Marathon_2013 by Carlos Cazuza, on Flickr

ボストンマラソン爆弾事件の犯人が拘束されましたが、動機はまだ解明されていません。この二人の若者が人生の挫折などの個人的な動機からあのような恐ろしい事件を起こしたとはとても思えません。いろいろ調べていくと、「オープンソース・ジハード」という新しいタイプのテロとの闘いに私たちは突入した厳しい現実に直面します。 続きを読む