サムスンのスマホ製品およびタブレット製品は、アップルのiPhoneやiPadのデザインを「猿まね」(slavishly copy)したものだと舌戦が繰り広げられた米国特許侵害訴訟。アップルとサムスンがしのぎを削った注目の特許侵害事件は、カリフォルニア州連邦地裁陪審評決によって約10億5千万ドル(約825億円)の損害賠償額が認定された。 続きを読む
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Facebook, Inc.のYahooに対する特許訴訟戦略
かつてYahooは、ソーシャルネットワーキングとオンライン広告に関するYahooの10件の特許権をFacebook, Inc.が侵害しているとして提訴したことがありました(2012年3月12日)。Facebook, Inc.は折しも、同年5月にIPO(株式公開)を控えていて訴訟を避けたい時期だった。このときYahooは3000以上の特許を保有していたが、Facebook, Inc.は56件の特許と503件の特許出願があった(2011年12月31日時点)に過ぎず、大人と子どもの相撲のように知財力の差は歴然としていた。このときFacebook, Inc.が取った訴訟戦略は賢かった。 続きを読む
米国発明法の先公表先願主義
2011年9月16日に米国特許法が改正された(ブログ記事「米国発明法の署名式ーオバマ大統領はペンを何回交換したか?」参照)。「米国発明法」(America Invents Act)(以下「AIA」と略す)により、米国は先発明主義から先願主義に移行した。だが、AIAの先願主義は、通常の先願主義とは違い、先公表先願主義(first to disclose first to file system)とでもいうものになっている。 続きを読む
額に汗して商品化しないと保護されない
[カンケツハンケツ®]
商品形態模倣行為の不正競争につき損害賠償請求できるのは、当該商品を自ら開発、商品化した者等である。 続きを読む
米国発明法の署名式ーオバマ大統領はペンを何回交換したか?
「名誉毀損ツーリズム」が行われているのをご存じですか
JP許可に基づく特許審査ハイウェイ(PPH)
特許審査ハイウェイとは、ある国や機関で特許可能と判断された出願の対応外国出願について簡易な手続きで早期に審査をうけることができる制度です。 続きを読む
PCT成果物に基づく審査ハイウェイ
PCT成果物に基づく審査ハイウェイとは、国際調査機関の見解書等に基づいて対応出願において簡易な手続きで早期に審査をうけることができる制度であり、日本と米国、EPC、フィンランド、スペイン、スウェーデン、メキシコ、北欧特許庁、デンマーク、中国、ノルウェー、アイスランド、フィリピン、ポルトガル、韓国、ポーランド、ユーラシア特許庁、イスラエル、ロシア、インドネシア、オーストリア、オーストラリア、カナダ、英国との間で試行運用されています。
いかの干したものは「するめ」であって「いか」と呼んではならぬか
請求項において「前記」(英語でsaidまたはthe)をつけると、前出の構成を指しますが、前出の構成とは同一性が損なわれている場合、theをつけるべきかどうか悩むことがあります。たとえば、 続きを読む
位置商標ー新しいタイプの商標
商品等に付す標章が、それ自体では自他商品識別力を発揮しない場合であっても、当該標章を商品等の特定位置に付すことで自他商品識別力をもつことになる場合、「位置商標」として認めようという方向がWIPOでも出されています。
韓国の大法院判決によれば、位置商標の登録が認定されたそうです。