ちょっと英語の勉強ですが、to不定詞の否定形は、「not to不定詞+動詞の原形」であると、我々は学校で習っていると思いますが、最近は、「分離不定詞」の表現の延長で「to不定詞 not 動詞の原形」という表現も使われます。
「分離不定詞」とは、to不定詞と動詞原形の間に副詞を入れた表現のことでto clearly state …などのように使います。ネイティブは普通に使うし、請求項で使っても全くかまわないと思います。
たとえば、もう二度としないことを約束したは、He promised not to do it again.が文法的に正しいと学校では教わりますが、He promised to not do it again.と言ってかまいません。
明細書や請求項でも対比を明確にしたいときは、
a unit configured to generate a command when A is B and not to generate a command when A is not B;
と書くよりは、
a unit configured to generate a command when A is B and to not generate a command when A is not B;
と書いた方が対比が明確になり、後者の条件の場合は「生成しない」ことがはっきりしてよいです。
さらに、以下のように、to不定詞の否定形がbe動詞の後に来るような場合は、学校で習った「not to不定詞+原形」の形にすると論理が不明確になることが知られていますので要注意です。
His hardest decision was not to go to hospital.
と書いた場合、
His hardest decision wasn’t to go to hospital.
とも読めてしまい、
His hardest decision == not to go to hospital
なのか、
His hardest decision != to go to hospital
なのか、論理的に不明確になってしまいます。
前者の場合、「彼の最も困難な決断は、病院に行かないことだった」の意味になりますが、後者の場合、「彼の最も困難な決断は、病院に行くことではなかった」(そうではなく、妻に病気のことを知らせることが彼の最も困難な決断だった)の意味になります。前者は病院に行かなかった、後者は病院に行ったのだから、全然意味が違いますよね。
こんなことにも気をつけて明細書の英文チェックをすることをお勧めします。